不動産という「大きな決断」に、誠実に寄り添うために
このページでは、株式会社中部エース 代表取締役・川端 明人(かわばた あきひと)をご紹介します。
不動産の売却や購入は、多くの方にとって人生の中でも数少ない「大きな決断」です。
その大切な場面に寄り添える存在でありたい――
そんな想いを、川端の歩みとともにお伝えします。
この場所で不動産業を始めたきっかけ
川端は、生まれも育ちも長野市。
実家は善光寺の裏手、箱清水にありました。
父は不動産業を営んでいましたが、子どもの頃は「家業を継ぐ」という意識はまったくなかったそうです。
大学卒業後は東京へ出て、大手映画興行会社に就職。仕事にも人にも恵まれ、充実した日々を過ごしていました。
そんな中、同じ会社の不動産部門で働く同僚の姿を見て、次第に心を惹かれるようになります。
「人の役に立ち、感謝される接客業は、やりがいがありそうだな、と感じたんです」
20代の終わり頃、父の高齢をきっかけに、人生を見つめ直しました。
「一度きりの人生。地元・長野に戻り、自分の力でやってみよう」
そう決意し、Uターン。不動産業の世界に足を踏み入れました。
とはいえ、最初から順風満帆だったわけではありません。
経験も知識も足りず、思うようにいかない日々が続きました。
転機となったのは、お客様や物件情報を一元管理する独自のデータベースを構築し、それをチラシや情報誌としてお届けする取り組みでした。
まだインターネットが普及する前の時代。新しい手法に挑戦したことで、少しずつ手応えを感じられるようになったといいます。

ご相談が多い内容とは
不動産業には、賃貸管理、分譲開発、投資、コンサルティングなど、さまざまな分野があります。
その中で株式会社中部エースは、居住用不動産の売買仲介に特化してきました。
ご相談に来られる方の多くは、
「家や土地という大切な財産を、次の方に有効に活かしてほしい」
という想いをお持ちです。
近年は、長野県外、特に首都圏にお住まいの方から、
「実家を相続したが、誰も住む予定がない」
「空き家の片付けをどうすればいいかわからない」
「更地にすべきか、中古住宅として売るべきか迷っている」
「相続登記はどう進めればいいのか」
といったご相談が増えています。
また、郊外の一戸建てにお住まいのご高齢の方から、
「草取りや雪かきが年々負担になってきた」
「将来を考えると、住み替えたほうが良いのか」
という声も少なくありません。

日頃、心がけていること
川端は、不動産をこう表現します。
「不動産は、たくさんの“想い”が詰まった宝箱です」
売却の理由も、ご家族構成も、これまで歩んできた人生も、人それぞれ。
だからこそ、まずはじっくりお話を伺うことを何より大切にしています。
川端自身も、実家の片付けや相続に大変な苦労をした経験があります。
その体験があるからこそ、お客様の不安や戸惑いに深く共感できる場面が多いといいます。
精神的にも、経済的にも、時間的にも――
できる限りご負担を減らし、無理のない形で進められるよう、丁寧なサポートを心がけています。
また、「不動産屋は難しそう」「だまされないか不安」と感じる方も少なくありません。
専門用語や法律の話も、できるだけかみ砕いて、分かりやすく。
安心して相談できる関係づくりを大切にしています。

これからの不動産業が担う役割
人口減少が進む中、空き家は今後さらに増えていきます。
それに伴い、相続や管理の問題も、より複雑になっていくでしょう。
「放置すればするほど、問題は大きくなってしまいます」
だからこそ、気軽に相談できる“身近な不動産会社”として、早い段階から寄り添える存在でありたい。
川端はそう考えています。
遺品整理や片付けについては、信頼できる専門業者をご紹介。
相続人の調整や法的な手続きが必要な場合は、司法書士や弁護士と連携し、チームでサポートします。

プライベートの顔
仕事が大好きで、休日も仕事に関わることが多い川端ですが、前職が映画興行だったこともあり、奥様と映画館へ足を運ぶ時間を大切にしています。
街歩きをしながらの写真撮影や、郊外の温泉も良い気分転換。
愛用のカメラは SONY α7S II。
健康のために始めたウォーキングは、20年以上、毎朝欠かさず続けています。
「誰もやっていないことに挑戦するのが好きなんです」
25年前にデータベースシステムを導入したことも、
35年前、まだ珍しかった海外挙式をヴェネツィアで行ったことも、その延長線上にあります。
奥様のために、イタリアでウェディングドレスを仕立てた思い出は、今でも大切な宝物だそうです。
未来のお客様へのメッセージ
会社の利益よりも、まずはお客様にとって何が一番良いか。
それを常に考えています。
不動産の話だけでなく、人生そのものに寄り添える存在として、
「相談して本当に良かった」
そう思っていただける会社でありたい。
取引が無事に終わり、関わった皆さんが笑顔で
「ありがとうございました」
と声を掛け合える瞬間に、何よりのやりがいを感じます。
地元・長野で30年以上。
これからも、一つひとつのご縁を大切に積み重ねていきます。
先行きが見えにくい時代だからこそ、
不動産という大切な財産について、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

編集後記
「普段は聞き役なので、自分のことを話すのは少し照れますね」と、穏やかに笑う川端さん。
物腰がやわらかく、良い意味で“いわゆる不動産屋さん”のイメージとは違う印象でした。
一方で、新しいことに挑戦し続ける情熱と行動力も感じられます。
空き家問題が深刻化するこれからの時代、川端さんのような存在は、地域にとってますます欠かせないと感じました。
正直に言うと――
「うちの実家も、早く相談しておけばよかったな」と思ってしまいました(笑)。


